和歌「ちはやふる」は小倉百人一首です - 国宝建造物全国制覇しながらの旅日記

和歌「ちはやふる」は小倉百人一首です

小倉百人一首の竜田川の紅葉を詠んだ和歌です。

在原業平(ありわらのなりひら。825〜880)は
平城(へいぜい)天皇の皇子・阿保(あぼ)親王の息子で、百人一首の16番に歌がありまする。

ちはやぶる神代(かみよ)もきかず龍田川 からくれなゐに水くくるとは

川面を真っ赤に染める紅葉の美しさは神話の昔にも聞いたことがない、とたたえた歌です。

「ちはやふる」(ちはやぶる)は「神」などにかかる枕詞
「山を彩る紅葉が竜田川の川面に映り、唐紅のくくり染めのようである。このようなことは神代にも無かっただろう」

1.千早(ちはや)ぶる
 次の「神」にかかる枕詞で、「いち=激い勢いで」「はや=敏捷に」「ぶる=ふるまう」という言葉を縮めたものです。

2.神代(かみよ)もきかず
 「神代(かみよ)」とは、「(太古の)神々の時代」という意味です。不思議なことが当たり前に起こった「神々の時代でも聞いたことがない」という意味になります。下の句に記すのは、それほど不思議な現象だということを言っています。

3.竜田川(たつたがは)
 竜田川は、紅葉の名所で、現在の奈良県生駒郡斑鳩町竜田にある竜田山のほとりを流れる川のことです。

4.からくれなゐに
「鮮やかな紅色」という意味です。「から」は「韓の国」や「唐土(もろこし)」を意味する言葉で、「韓や唐土から渡ってきた素晴らしい品」を表す頭につける語でした。当時の韓や唐土というと先進国で優れた品が日本に渡ってきていたので、こういう意味となったのです。

5.水くくるとは
 「くくる」は「括り染め」、つまり「絞り染め」にするという意味です。「(竜田川が)川の水を括り染めにしてしまうとは」という意味で、紅葉が川一面を真っ赤にして流れていることを、竜田川が川の水を絞り染めにしてしまった、と見立てます。

この歌の舞台になった竜田川は、奈良県生駒郡斑鳩町竜田にある竜田山のほとりを流れる川です。

JR王寺駅から、奈良交通バスに乗って竜田大橋で下車すると到着します。

これほどの歌に詠まれるほどですので、付近は紅葉の名所です。観光スポットとしては、龍田神社の他、法隆寺などが近く、斑鳩の里を散策しながら竜田の流れをしのぶことができます。

「ちはやふる」は百人一首で有名ですが、落語でも有名です。
http://otakaramap.seesaa.net/article/382973314.html

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